明治「生物図鑑グミ 深海生物編」増補版 コレクションカード全50種

明治生物図鑑グミ 深海生物編」深海生物の驚異の生態に迫る!コレクションカード1枚入り!カード大増量!全50種!
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パッケージ
オニアンコウ・アカチョウチンクラゲ・コウモリダコ・ラブカ
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ダイオウイカ・ダイオウウニ・リュウグウノツカイ・ムラサキカムリクラゲ
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ダイオウグソクムシ・チヒロダコ・ユメナマコ・ウミウシ・シーラカンス
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「No.01 ダイオウイカ Architeuthis dux」
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世界中の水深数百m以深に広く生息。最大で胴体から5~6m、獲物を捕らえるための長い腕を含めると18mという記録もある。地球上の生物でもっとも大きな眼球(直径30cm)をもち、獲物が放つ小さな光も捕らえることができる。体には大量のアンモニアを含んでいて、身は柔らかいが臭みがあり食用には向かない。

「No.02 ダイオウグソクムシ Bathynomus giganteus」
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メキシコ湾、大西洋、インド洋の水深200~2000mに生息。最大で40cm以上になる世界最大の等脚類(ダンゴムシの仲間)。海底に落ちてくる魚などの死骸を餌にする海の掃除屋。
胸部に7対の歩脚と腹部に遊泳脚をもち自由に遊泳できるが、あまり活発に動くことはない。日本近海には12cm程度のオオグソクムシが生息している。

「No.03 ギンザメ Chimaera phantasma」
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北海道より南の太平洋岸や東シナ海水深1000~2000mに生息。学名のChimaeraはギリシャ神話「怪獣」、phantasmaは「亡霊」のこと。英名はRat(ねずみ)fishといい、顔がねずみに似ていることなどからこの名が付いたのだろう。しかし、意外にも深海では大きな胸びれを上下にはためかせて優雅に遊泳する。背びれの前に大きな棘があり、弱い毒腺をもっている。

「No.04 センジュナマコ Scotoplanes globosa」
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世界中の1000~5900mに広く生息。白くて丸い形状から「Sea Pig(海の豚)」と呼ばれる。体はゼラチン質で柔らかく半透明なため内臓が透けて見える。背中には4本の細長い突起が伸び、5~7対の足で海底をゆったりと動き回る。口の周りには10本の触手があり、器用に海底の泥をすくっては口に入れる。泥に含まれる有機物だけを消化し、泥は糞として排泄する。しばしば、海底に落書きのような跡を残す。

「No.05 ゴエモンコシオリエビ Shinkaia crosnieri」
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エビとカニの中間にあたるヤドカリの仲間。沖縄トラフの水深700~1600m、300℃を超える熱水噴出孔周辺に生息し、海底を覆い尽くすように群れをなしている。また、近年では台湾沖の湧水域でも同様に生息していることが発見されている。真っ白な体の腹側には毛皮のような剛毛をもち、その一本一本に小さな繊維状のバクテリアが多数付着する。お腹を熱水や湧水にさらし、海水中に含まれる硫化水素などで増殖したバクテリアを餌として食べる。名前の由来は、釜ゆでの刑に処された石川五右衛門である。

「No.06 ユメナマコ Enypniastes eximia」
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日本近海、太平洋の水深300~6000mに生息。体はきれいな赤色で、半透明なため体内の内臓まで見ることができる。通常は、泥質の海底を動き回り、口の周りにある20本の触手を器用に使い、泥をつかんで口に運ぶ。泥に含まれる有機物だけを消化し、泥は糞として排泄する。敵に襲われるなどびっくりすると、体をのけぞらせては一気に折り曲げる行動を繰り返し、海底から舞い上がる。数回のけぞるだけで2~3mはジャンプし、頭にある膜を帆のように使い潮に流され移動する。

「No.07 シーラカンス Latimeria chalumnae」
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アフリカのコモロ諸島沖やインドネシアのスラウェシ島沖などの水深150~700mに生息。シーラカンスの仲間は3億8000万年前の化石が発見され、すでに絶滅していると考えられていたが1938年に生きた状態で発見される。体から足のようにのびるヒレや、背骨としての役割をもつ油の詰まった脊柱、下あごだけではなく、上あごをも開くことを可能にした頭蓋骨の関節など、他の魚と異なる特徴をもっている。

「No.08 オニアンコウの仲間 Linophryne sp.」
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オニアンコウの仲間は、太平洋・大西洋、インド洋の水深数百~3000mに分布する。メスの頭の先に大きな発光器をもち、獲物をおびき寄せて丸呑みする。オスはメスに比べてとても小さく、発光器をもたないため、餌を捕食しない。そのため、メスをみつけると体表面に噛みつき、血管なども癒合させ一体化してしまう。オスはメスから栄養をもらって精子をつくり、子孫を残すことに専念する。1匹のメスに複数のオスがくっつく場合もある。

「No.09 オオグチボヤ Megalodicopia hians」
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富山湾、相模湾など水深300~1000mに生息。大口を開けている姿が名前の由来。大きな口から海水を取り込み、そこに含まれる動物プランクトンや小さい甲殻類を食べ、残りの海水は頭の上にある穴から排出される。子どものときには、背骨の原型である脊索をもちオタマジャクシのような姿で泳ぎ回る。大人になると脊索がなくなり、岩や沈木など固い足場に付着する。刺激を与えると口を閉じ、頭を丸めてお辞儀したようになる。

「No.10 アカチョウチンクラゲ Pandea rubra」
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太平洋、大西洋、南極海に広く分布し、水深450~1000mに生息する。その名は、まさに赤い「提灯」のような姿に由来する。とくに、敵などに襲われると身をすくめるように小さくなる姿は、提灯をたたんだような形になる。透明な傘の内側は赤いカーテンのような構造で覆われている。深海には発光する生物が多く、捕食した餌が体の中で光っても外に光が漏れないような工夫をしている。

「No.11 ジュウモンジダコの仲間 Grimpoteuthis sp.」
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太平洋、大西洋などの水深700~5000mに生息。目の近くに大きなヒレをもち、ゆったりと羽ばたくように泳ぐ。腕を覆っている傘膜は大きく、まるでスカートをはいているようである。海底付近で傘膜を大きく広げて漂っている姿がしばしば目撃される。このように特徴的な姿をしているが、採集例が少なく生態は不明である。

「No.12 スケーリーフット Gastropoda indet.」
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インド洋の水深2500mの熱水域、墨汁のような真っ黒な熱水を噴出するチムニー(鉱物でできた煙突)のふもとで発見された。巻貝の一種で、足に当たる部分は、硫化鉄でできた鱗で覆われている。現存する生物では唯一、硫化鉄をもち、体に共生するバクテリアにより作られている。この鱗は外敵からの攻撃を防御するための鎧の役割をしている。近年、硫化鉄を持たない白いスケーリーフットも発見されている。

「No.13 ラブカ Chlamydoselachus anguineus」
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全世界の水深100~1000mに広く生息。他のサメ類とは異なり、頭部が平たく幅広で、口が前面にある。口の中には、小さく鋭い歯がびっしりと並び、大きな獲物も飲み込んでしまう。
また鰓孔が6対(通常のサメは5対)あるなど原始的な特徴を持つ。動きは緩慢で、ウナギのように体をくねらせてゆっくりと遊泳する。漁網などにかかることもあるが、生時の目撃例が少なく生態は謎に包まれている。

「No.14 メンダコ Opisthoteuthis depressa」
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相模湾~九州の太平洋側の水深200~1000mに生息。体は赤褐色で円盤状。体の頂上には、「耳」のような小さなヒレをもち、その近くにつぶらな目がある。
目の反対側には、呼吸をするために海水をはき出すための小さな漏斗が突き出している。腕は放射状に広がるが、厚い膜でほとんどが覆われており、わずかに先端が出ているだけである。腕の吸盤は一列のみで墨袋をもたないため、マダコのように墨を吐くことはない。

「No.15 ユノハナガニ Gandalfus yunohana」
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伊豆・小笠原~マリアナ諸島周辺の海底火山水深400~1600mに生息。
甲らは丸みを帯び、体は白色。その名は、温泉の「湯の花」にちなんで付けられた。複眼が退化して小さくなっているのが特徴だが、ふ化したばかりの幼生は、他のカニ類と同じ大きな眼をもつ。熱水噴出孔の周辺に密集し、他の生物を補食する。陸上での長期飼育が可能で、2~3年に一度脱皮する。

「No.16 アカドンコ Ebinania vermiculata」
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熊野灘~北海道までの太平洋沿岸水深300~1200mに生息。丸く大きな頭をもち、胴体から尾びれにかけ小さくすぼむような形をしているため、大きなオタマジャクシを想像させる。口のまわりにはヒゲのような小皮弁をもち、体には紋様がある。通常は海底にじっとしてほとんど動かないが、獲物を捕らえるときや敵に襲われるときは素早く動く。

「No.18 リュウグウノツカイ Regalecus russellii」
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世界中の水深200~1000mに広く生息。人魚のモデルとなったという説もある。大きなものは10mを超える。深海ではたてがみのような背ビレを波打たせながら立った状態で浮遊しているという推測もある。上あごと下あごをスライドさせ口全体を前に突き出すことができ、オキアミなど甲殻類を食べる。

「No.19 しんかい6500 SHINKAI 6500」
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1989年に完成した、水深6500mまで潜ることができる有人潜水調査船。パイロット2名と研究者1名が内径2mの耐圧殻の中で作業を行う。通常潜航時間は8時間。船体には、腕となるマニピュレータや、サンプルバスケット、水中テレビカメラ、投光器、前方障害物探知ソナーなどが装備されている。主な作業は世界各地の海底で地形や地質、深海生物などの調査・研究を行うこと。

「No.20 トックリクラゲ Botrynema brucei」
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太平洋、大西洋、インド洋、北極海、南大洋と広く分布し、水深500~4000mに生息している。傘の直径が3cmほどの小型のクラゲ。体は半透明の半球形で、傘頂に突起を持っている。その形が徳利に似ていることからこの名がついた。傘の内部には胃から伸びる8本の放射管(消化や循環を行う器官)がはっきりと見える。放射管の末端にある太くて長い触手と傘縁にある短い触手をもちが、どちらも壊れやすく採集する際にとれてしまう。

「No.21 サメハダホウズキイカの仲間 Teuthowenia sp.」
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体は透明で細長い円錐形、体長は14cmほど。大きな眼球をもち、その腹側には半月形の発光器をもつ。三陸沖では、水深600~1120mでみられる。この仲間は、しばしば腕を上に反り上げる行動をとり、その姿から「オウムが頭にある冠羽を逆立てるような姿」と呼ばれている。なぜそのような行動をとるのか、その生態学的な意味は明確になっていない。透明な体には塩化アンモニウムを多く含み、浮力を得ている。また何らかの刺激により、体が赤く変色することが確認されいる。

「No.22 コウモリダコ Vampyroteuthis infernails」
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全長15cmほど、学名は“地獄の吸血イカ”に由来するが、タコの祖先に近く生きた化石として知られている。全世界の温帯・熱帯域の水深400~2000mに生息し、酸素濃度が極端に低く外敵が少ない層を好む。体は濃褐色でドーム型、小さな発光器が散在し、ヒレの基部付近と目の間の背側に大型の発光器がある。背中側には糸状の感覚器官が2本あり、コイル状にたたんだりのばしたりして餌を探索する。生きて採集される例が少なく、その生態は謎に満ちている。

「No.23 ムラサキカムリクラゲ Atolla wyvillei」
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太平洋、大西洋、インド洋、南大洋の水深500~1500mに生息する。体は褐色で、肉厚、お皿に似た形をしている。傘の直径は15cmほどで、中央から大きな胃が下に突き出ている。触手の数は約22本で、そのうちの1本は太く、長く下に垂れている。この長い触手で、管クラゲなどを捕まえると考えられている。捕食者に攻撃されると発光して、その捕食者を餌とするより大きな生物を引き寄せる。

「No.24 テングギンザメ Rhinochimaera pacifica」
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体長1.2mほど(尾部後半の糸状部を除く)のギンザメの仲間。オホーツク海南端、北海道以南の太平洋岸、東シナ海、オーストラリア南岸、ニュージーランド、ペルー沖の大陸棚斜面水深300~1300mに分布する。体は全体的に細長く茶灰色で、尾びれの先端が糸状に長く伸びている。鼻先にあたる吻が、剣状に平たく長いのが特徴である。大きな胸びれを上下にはためかせ、滑空するように泳ぐ姿が観察されている。

「No.25 タカアシガニ Macrocheira kaempferi」
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岩手県から九州、台湾にいたる太平洋沿岸に生息するカニの一種。甲らの幅は30cmほどで、先端がすぼむ瓜型、その表面はいぼ状の大きな粒で覆われている。はさみ脚や歩脚は細長く、白と褐色のまだら模様。大型の雄ははさみ脚を広げると3mを越える世界最大の節足動物である。雌のはさみ脚はそれほど大きくならない。小さいときは甲らに毛が多数生え、異物を付着させてからカモフラージュすることがある。

「No.26 カイコウオオソコエビ Hirondellea gigas」
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マリアナ海溝、伊豆・小笠原海溝、フィリピン海溝など水深6000m以深の海溝域にのみ生息する。エビと名が付くがエビの仲間ではなく、ヨコエビというグループに入る。世界最深部であるマリアナ海溝チャレンジャー海淵の水深約10900m地点でもその姿が確認されており、世界でもっとも深い場所に生息する動物の1つ。泥の上を器用に泳ぎ回り、エサなどを取り付けたトラップを設置すると多数集まってくる。体は横から押しつぶされたような平たい形をしている。

「No.27 ソコボウズ Spectrunculus grandis」
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青森県太平洋沖、日本海溝、房総沖、相模湾、駿河湾やオーストラリア東岸~ニュージーランド、大西洋などの水深800m~4300mと広く分布する。
体長が1.3mにもなる大型魚で、大きな頭を持つ割にその眼は小さい。
体はずんぐりとしているが、尾びれは長く先端が細くなる。あごの付け根あたりの腹側に、細長くのびる糸状の腹びれをもつ。

「No.28 ウロコムシ Polynoidae gen. sp.」

ウロコムシの仲間は種数が多く、海底で這うように生活するものや遊泳するものなど多様な環境に生息している。また、潮間帯から1万メートルを超える海溝域なども分布する他、熱水や湧水域などの特殊な環境にも生息する。ゴカイの仲間であるが、魚のような鱗を体の背中側左右に一列ずつもつ。光の当たり方によっては虹色に見えることもある。

「No.29 ダーリアイソギンチャク Liponema brevicorne」
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カリフォルニア沖、本州中部の太平洋沿岸、日本海沿岸の水深100~4000m程度に生息する20~30cmほど(触手を伸ばした状態で)のイソギンチャクの一種。植物のダリアに似ていることからこの名前がついた。体の中心から放射状にのびる細長い触手に小さな刺胞をもち、これで獲物を捕らえて食べる。他のイソギンチャクのように海底に付着しておらず、流れにのって転がるように移動することもある。

「No.30 ミドリフサアンコウ Chaunax abei」
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富山湾、日本の太平洋沿岸、東シナ海などに分布するアンコウの仲間。体は赤~橙色で黄色の斑点を多くもつ。体高がありずんぐりとした体形で、大きな口は上を向いている。アンコウ類がもつ誘引突起(餌をおびき寄せる疑似餌)は小さく、頭の先端にあり、普段は眼の間にある小さなくぼみに収納されている。あまり動かず海底にじっとしているが、餌が近寄ると大きな口を開けて、獲物を海水ごと丸呑みにする。

「No.31 アルビンガイの一種 Alviniconcha adamantis」
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アルビンガイの仲間は複数種おり、西太平洋やインド洋に分布し、いずれも熱水域周辺に生息する。本種は、伊豆・小笠原の水曜海山およびマリアナ島弧のイーストディアマンテに分布する。殻の表面を覆う殻皮が毛のように発達して、面ファスナーを思わせる。
鰓の中に共生するバクテリアが、熱水に含まれる硫化水素などから栄養を作り、アルビンガイはその栄養に依存して生きる。

「No.32 ムネエソモドキ Sternoptyx pseudobscura」
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亜熱帯・熱帯海域の中深層に多く生息している。体は左右から押しつぶされたように平たく、体高が大きく寸詰りな体形が特徴で、体の割に大きな眼をもつ。微弱な太陽光が届く中層域(200~1000m)では、海面から降り注ぐ太陽光によって、下から見上げる捕食者にはシルエットとなり、簡単に見つかってしまう。そのため腹側にある発光器により、上から照らされる光と同じ波長の微弱な明るさで発光して、自分の影を消し(カウンターイルミネーション)捕食者から逃れると考えられている。

「No.33 エボシナマコの仲間 Psychropotes sp.」
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これは、ブラジル沖水深4128mで採集されたもので、種は不明。体は細長く丸みを帯び半透明の暗紫色。
背中から大きく伸びる“烏帽子”のような突起が特徴で、その名の由来となる。この突起は体の後ろ寄りにあり、船の帆のように使うことで水流にのって移動するとも考えられている。
海底の泥を食べながら這い回り、中に含まれる有機物を消化して、泥は糞として排泄する。

「No.34 ウミウシの仲間 Unidentified sea slug」
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これは、ブラジル沖水深869mで採集されたもので、種は不明。ウミウシは、アサリやサザエなどと同じ軟体動物の仲間。浅海では、多種多様なものが生息し、カラフルなものも多い。
また、毒をもつ刺胞動物(クラゲやイソギンチャクの仲間)などを餌として、その毒を体内に蓄えることにより外敵から防衛するものもいる。全長0.7cmほどととても小さく、刺胞動物の上を這っているところを発見された。

「No.35 ハナグロフサアンコウ Chaunax tosaensis」
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相模湾、駿河湾、南日本の太平洋岸、東シナ海などに分布する。体は赤から橙色で、黄色のまだら模様が虫食い状になっている。体高が大きくやや角張った体形で、頭が大きくずんぐりとしている。アンコウ類がもつ誘引突起(餌をおびき寄せる疑似餌)を頭の先頭にもち、とても小さく先端が黒いのが特徴。普段は眼の間にある小さなくぼみに収納されている。遊泳には不向きで、岩礁や砂泥の海底でじっとしている姿がしばしば観察される。

「No.36 チュウコシオリエビの一種 Babamunida callista」
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ニューカレドニアやフィジー近海に分布する小型のコシオリエビの仲間で、オレンジと赤紫の縞模様が特徴的。
棘で覆われた大きなハサミをもち、その根元は赤紫で先端はオレンジから朱色ととてもカラフルな色彩をしている。採集例が少なく、分布や生態の詳細は不明である。普段の動きは緩慢だが、驚くとザリガニのように後ろに跳ね上がる。

「No.37 ダイオウウニの仲間 Stereocidaris sp.」
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オウサマウニ科ダイオウウニ属の一種。
この仲間は深海に生息するものが多く、大西洋や太平洋の水深数十~千数百mに生息している。食用となるムラサキウニやバフンウニのように多くの棘はもたないが、十数本の太くて長い棘をもち、体の殻は大型で厚く球形に近いのが特徴である。この個体は、北部ケルマディック島弧にあるヒネプイア海山中腹にある岩の壁面を器用に登っているところを発見された。

「No.38 ダイオウホウズキイカ Mesonychoteuthis hamiltoni」
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ダイオウホウズキイカの全長は12~14mと、全長最大18mになるダイオウイカに比べやや短いが、胴回りや体重は世界最大となる。腕には吸盤の代わりに鉤爪がある。ダイオウイカより大きな顎をもつため、より獰猛に餌を捕食することや、クジラなど外敵からの防御にも役立つと考えられる。

「No.39 チヒロダコの仲間 Benthoctopus sp.」
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全長20cmほどで、食用となるマダコと近縁。太平洋、大西洋、インド洋などの水深数百~5000m程度に生息している。胴体の割に大きな眼をもち、銀色の光沢が美しい。マダコなど浅海性のものは外敵に襲われると真っ黒な墨を吐くが、深海性のものは墨を吐かないものが多い。この個体は、三陸沖水深474mの砂泥底にうずくまっているところを発見された。

「No.40 ハダカエボシの仲間 Heteralepas sp.」
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二枚貝の殻に付着していた体長1.5cmほどのハダカエボシの一種。
その姿からは想像できないが、エビやカニと同じ甲殻類であるフジツボの仲間。体の中心から細長くのびている樹枝状のものは、蔓脚というエビの脚にあたるもの。この蔓脚をのばしたり丸く縮めて引き寄せたりすることによって、海水中のプランクトンなどを濾しとって食べている。

「No.41 ネコジタウミギク Spondylus linguafelis」
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ニュージーランドの北方にのびるケルマディック島弧北部にあるヒネプイア海山の中腹水深499mで採集された。深海での採集例が少なく、生態や分布など不明な点が多い。貝殻には細長い棘が多数生えており、一見するとウニのようにも見える。下側の殻にも短い棘が多数生えている。強い光を感じるとすぐに貝殻を閉じてしまう。よく見ると、外套膜の基部には多数の小さな目がついており、これで光を感知していると思われる。

「No.42 センジュエビの一種 Homeryon armarium」
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九州~パラオ海嶺やマリアナ島弧水深500~700mに生息する。甲らはやや押しつぶされたような扁平な形をしている。眼は退化し、細くて長いはさみをもつ。歩脚の先端もはさみ状に分岐していることから、その名は千手観音に由来する。普段は海底でじっとしていてほとんど動かないが、逃げるときは大きな尾節を使い驚くほど俊敏に泳ぎ去る。

「No.43 シダアンコウの仲間 Giantactinidae gen. sp.」
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頭から釣り竿のように長くのびる誘引突起(餌をおびき寄せる疑似餌)をもつのが特徴である。太平洋、大西洋、インド洋の水深数百~5700mに生息する。小さな胸びれをときおりせわしなく動かし、大きな尾びれはゆったりと動かしている。体長にも匹敵するような長い誘引突起をどのように使って捕食するのか、なぜ上下逆さまになって泳ぐのかなど、生態はまだ知られていない。

「No.44 イバラガニモドキ Lithodes aequispinus」
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タラバガニの仲間で、甲幅20cmほどにもなる大型の甲殻類。ベーリング海やオホーツク海、三陸沖~相模湾、駿河湾、遠州灘の水深270~1100mに生息する。体は丸みを帯び、鰓域部は大きく膨れ、洋梨形をしている。甲らやはさみ脚、歩脚にいたるまで多くの棘で覆われている。これらの棘は若い個体では鋭く長いが、成長とともに短くなる。食用になり、身は甘くておいしい。

「No.45 マリアナイトエラゴカイ Paralvinella hessleri」
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沖縄トラフ、マリアナトラフ、マヌス、北フィジー海盆の水深650~3600mの熱水噴出域(地熱で熱せられた海水が噴出する場所)に生息する。高温の熱水を噴出するチムニー(熱水に溶けている鉱物などが急激に冷やされるときに沈着してできる煙突状の構造物)壁面の20℃以上になる高温の場所に、棲管をつくり群集で生活する。頭部にある黄色い樹枝状の鰓を棲管から出すと、小さな花が咲き乱れるように見える。

「No.46 ナガヅエエソ Bathypterois guentheri」
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南日本の太平洋岸や西部太平洋、インド洋の水深600~1300mに生息。
長く発達した左右の腹びれと尾びれを器用に使って、海底にじっと立つ姿から「三脚魚」という別名をもつ。
同じ場所からほとんど動かないまま、海底近くに身をおいて流れてくる物を食べている。目は退化しており、胸びれをパラボラアンテナのように広げ、餌や外敵の接近を敏感に感知すると考えられている。

「No.47 ムンナの仲間 Munnidae gen sp.」
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ムンナの仲間は、世界中の浅海から水深5000mくらいまで生息する甲殻類で、ダンゴムシやフナムシと同じ仲間。この個体は、相模湾初島沖水深1200mにある湧水域で発見された。長い触覚に7対の細長い歩脚をもち、体は規則的に並ぶ多数の棘で覆われている。腹部はそり上がり、後端付近から長く二叉状に分かれる尾肢をもつ。

「No.48 ユメオキヤドカリの一種 Paragiopagurus ventilatus」
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ヤドカリ類の多くは、巻貝を宿に利用しているが、北部マリアナ島弧日光海山の熱水域に生息するユメオキヤドカリの一種は、サツマハオリムシ棲管の切れはしを宿に利用している。この場所では、針山のようにサツマハオリムシの群集が生息している。その棲管の長さは1m程度あり、全長で2cm程度しかないこのヤドカリにとっては大きすぎる。数cmのほどよい長さの棲管が少ないため、写真のように両端を別の個体が宿にしているものが見られる。

「No.49 オキシャコの一種 Indosquilla manuhinei」
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インド洋、マリアナ諸島、ポリネシア海域の水深250~660mに分布。
全長20cmを越える大型のシャコで、体はきれいな赤色である。採集例はきわめて少なく、写真のように生きた姿をとらえたのは稀である。海山の岩場を器用に動き回る姿は、浅海性のシャコとあまり変わらないが、複眼が乳白色になっているのが特徴である。

「No.50 カイレイツノナシオハラエビ Rimicaris kairei」
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インド洋中央海嶺水深2500~2700mの熱水域に生息する。熱水を噴出するチムニー(熱水に溶けている鉱物などが急激に冷やされるときに沈着してできる煙突状の構造物)を覆い尽くすように密集するエビ。通常のエビがもつ複眼や眼柄は変化して背中にのびる2本の細長い乳白色のものとなる。これは背上眼といい高温の熱水が発する微弱な光を感知する。このエビは、甲らの内側にバクテリアを共生させ、熱水に含まれる化学物質からエネルギーを得ている。そのため、暗闇の中でも熱水から離れすぎず、また近づきすぎて焼けこげないようにしている。

No.01 ダイオウイカ
No.02 ダイオウグソクムシ
No.03 ギンザメ
No.04 センジュナマコ
No.05 ゴエモンコシオリエビ
No.06 ユメナマコ
No.07 シーラカンス
No.08 オニアンコウの仲間
No.09 オオグチボヤ
No.10 アカチョウチンクラゲ
No.11 ジュウモンジダコの仲間
No.12 スケーリーフット
No.13 ラブカ
No.14 メンダコ
No.15 ユノハナガニ
No.16 アカドンコ
No.17 マッコウクジラ
No.18 リュウグウノツカイ
No.19 しんかい6500
No.20 トックリクラゲ
No.21 サメハダホウズキイカの仲間
No.22 コウモリダコ
No.23 ムラサキカムリクラゲ
No.24 テングギンザメ
No.25 タカアシガニ
No.26 カイコウオオソコエビ
No.27 ソコボウズ
No.28 ウロコムシ
No.29 ダーリアイソギンチャク
No.30 ミドリフサアンコウ
No.31 アルビンガイの一種
No.32 ムネエソモドキ
No.33 エボシナマコの仲間
No.34 ウミウシの仲間
No.35 ハナグロフサアンコウ
No.36 チュウコシオリエビの一種
No.37 ダイオウウニの仲間
No.38 ダイオウホウズキイカ
No.39 チヒロダコの仲間
No.40 ハダカエボシの仲間
No.41 ネコジタウミギク
No.42 センジュエビの一種
No.43 シダアンコウの仲間
No.44 イバラガニモドキ
No.45 マリアナイトエラゴカイ
No.46 ナガヅエエソ
No.47 ムンナの仲間
No.48 ユメオキヤドカリの一種
No.49 オキシャコの一種
No.50 カイレイツノナシオハラエビ

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